2013年6月25日火曜日

7月31日分の献立



今日の献立は
 ・ 御飯
 ・ そうめん汁(ほうれん草)
 ・ 揚げだし豆腐(みぞれ煮)
 ・ キャベツの香り漬け
 ・ トマト
です。


わんぱくランチ月間献立の7月31日分の献立です。

 御飯:110g
 そうめん汁(ほうれん草):125g
 揚げだし豆腐(みぞれ煮):127g
 キャベツの香り漬け:37g
 トマト:40g

一人当りの金額は、117円でした。
金額は首都圏を基準にしています。

今回は、「揚げだし豆腐」を3~4cm角ぐらいに切りました。
レシピに「適当な大きさに切る。」と書かれていたからです。
でも、これでは、つけ分けにくいことが分かりました。
1人ひとつにすることをお勧めします。

また、豆腐を沸騰湯中に入れてから水を切ると、固くて食べづらくなります。
「揚げだし豆腐」の場合は、軽く水気を切る程度が適切です。

レシピをそのまま読んで作ると、時にはこんなちょっとした失敗があります。
記載は決して間違っていないんですが、伝わりづらいんですね。
でも、こういった経験を通すことで、皆さんと同じ目線に立つことができ、
わんぱくランチのサンプル料理が良くなっていっていくと思っております。

2013年6月24日月曜日

新しい料理 大豆ハンバーグ

アドムでは毎月、月間献立について給食会議を開いています。

今回の会議で、豆腐のハンバーグを卵抜きの料理に作り替えよう!ということになり、早速試作を始めましたが、ひとつ大きな問題が・・・・。豆腐は商品ごとに水分量が違うので、つなぎに使う片栗粉の量の調整が難しいのです。

アドム献立は、「作りやすく、失敗がない!」料理を目指しています。考えた結果、今回は豆腐を大豆の水煮に変更して、【大豆ハンバーグ】を作ることにしました。

作り始めから、成功する予感・・

とっても作りやすかったです。

分量
大豆水煮 20g
ひき肉 30g
玉ねぎ 15g
にんじん 5g
片栗粉 4g
塩 0.3g
油 

作り方
1 大豆水煮を荒くつぶす。
2 玉ねぎとにんじんはみじん切りにする。
3 ひき肉に1、2、塩、片栗粉を加えて小判形に丸めて焼く。



今回は、フライパンとオーブンで試しました。
できあがりはふっくら柔らかですが、とっても扱いがよかったです。



アドムのおすすめ料理に追加できる出来栄えでした。

2013年6月20日木曜日

7月19日分の献立


今日の献立は
 ・ 御飯
 ・ みそ汁(じゃが・長ねぎ)
 ・ タラと青菜のホイル焼き
 ・ ささ身サラダ
 ・ すいか
です。


わんぱくランチ月間献立の7月19日分の献立の「メルルーサと青菜のホイル焼き」と「タラと青菜のホイル焼き」に変更したメニューです。

 御飯:110g
 みそ汁(じゃが芋・長ねぎ):149g
 タラと青菜のホイル焼き:42g
 ささ身サラダ:59g
 すいか:60g

一人当りの金額は、274円でした。
金額は首都圏を基準にしています。
タラは生のものを使用しました。
枝豆は冷凍のものを使用しました。

アドムのある愛知県では湿気でムシムシとした暑い季節がやってきました。
みなさんのところはどうでしょうか。
こんなときに食べたい食べ物といえば、スイカです。
好きな子どもたちも多いのではないでしょうか。

しかし、スイカには食べるとベタベタニなる難があります。

みなさんは、どのように提供していますか。

今回、アドムでは、「よく見る」形にしました。
ベタベタにはなりますが、「種を取る」、「皮を取る」ということを学び、食べる練習となります。
「練習しなくても・・・」と思われる方もいるかもしれません。
でも、小さくカットして食べさせている家庭も多くいると思います。
スーパーでも、よく、小さくカットしたものが売られていますよね。
そうなると、練習する機会はありません。

先日、実際に聞いたお話ですが、とある園では、
丸ごとのスイカを切るところからみんなに見せ、
種のとりかたや食べ方を教えているそうです。
様々な事情により、そこまでするのは難しいかもしれませんが、
給食が「おいしく食べる食事」だけでなく、
「学んで食べる食事」であることは「食育」という観点からして、
とても重要なことであると思います。

でも、実際にカットして提供するのも、
「子どもたちが食べやすいように・・・」という考えからですよね。

扇形に切って出すこと、逆に、カットして出すことはどちらも子どものためです。
どちらが良いのか・・・難しいお話ですね。

2013年6月18日火曜日

7月22日分の献立


今日の献立は
 ・ パセリピラフ
 ・ トマトスープ(じゃが芋)
 ・ 鶏肉とコーンのカップ焼き
 ・ ゆで野菜(ブロッコリー・キャベツ)
 ・ ぶどう
です。

わんぱくランチ月間献立の7月22日分の献立です。

 パセリピラフ:110g
 トマトスープ(じゃが芋):153g
 鶏肉とコーンのカップ焼き:43g
 ゆで野菜(ブロッコリー・キャベツ):57g
 ぶどう:50g

一人当りの金額は、234円でした。
金額は首都圏を基準にしています。
鶏もも肉は生のものを使用しました。
ぶどうは「デラウエア」を使用しました。

今日のお献立は、一見、「洋」で統一されています。
しかし、よくよく見ると・・・
 パセリピラフ:バター
 トマトスープ:バター
 鶏肉とコーンのカップ焼き:生クリーム
と、いったように偏っています。
「パセリピラフ」は普通の「御飯」でも良いですし、
「トマトスープ」はバターがなくても十分おいしいと思います。

大人が食べる分には「おいしそう」な献立も、
子どもにとってはそうでないこともあります。
子どもが食べるところを想像し、献立を作成しなければならないと、
改めて感じました。

2013年6月17日月曜日

もちもちケーキ



気になる料理を作りました。

料理区分「101 おやつ(洋風)」の「もちもちケーキ」です。

一人当りの価格は30円でした。
金額は首都圏を基準にしています。

以前も作りました。
このとき、「卵白がうまく泡立たなかった」というお話をしました。

卵白がうまく泡立つ方法はないのか、
また、卵白が決め細やかに泡立ったときとそうでないときの食感の違いはあるのか、
実験をしてみました。

まず、以下の5つの方法でメレンゲ作りをしました。

① 冷蔵庫で冷やした卵白を使い、泡立て、白濁してから砂糖を3回に分けて加える。
② 前日より常温で放置した卵白を使い、泡立て、白濁してから砂糖を3回に分けて
  加える。
③ 冷蔵庫で冷やした卵白を使い、砂糖を全て加えてから泡立てる。
④ 冷蔵庫で冷やした卵白を使い、泡立て、白濁したら砂糖を全て加える。
⑤ 冷蔵庫で冷やした卵白を使い、泡立て、やや角が立つぐらいで砂糖を加える。

今回は、電動のハンドミキサーを使用しました。
また、メレンゲの「出来上がり」は「角がしっかりと立った」時点です。

まず、泡立て時やメレンゲの出来上がりの様子は以下の通りでした。

① 角は立ちやすかったです。きめが細かく、しっかりした角が立ちました。
② 角は立ちにくかったです。きめが粗く、へにょへにょの角しか立ちませんでした。
③ 角は立ちにくかったです。きめは②に比べ細かかったのですが、②と同様の角しか
  立ちませんでした。
④ 角は立ちやすかったです。①と同様、きめが細かく、しっかりした角が立ちました。
⑤ 角は最も立ちやすかったです。しっかりはしているものの、きめは粗かったです。

次に、小麦粉、上新粉、小豆と混ぜているときの様子は、以下の通りでした。

① サクサクと混ぜる分には問題はありませんでした。
② サクサクと混ぜていたのですが、プチプチとメレンゲの気泡が割れる音がしたため、
  よく混ぜることはできませんでした。ボリュームも①より少ない気がしました。
③ サクサクと混ぜる分には問題はありませんでした。
④ サクサクと混ぜる分には問題はありませんでした。
⑤ サクサクと混ぜていたのですが、プチプチとメレンゲの気泡が割れる音がしたため、
  よく混ぜることはできませんでした。また、カップに分ける際、スプーンからなかなか
  離れず、見た目が汚くなりました。

そして、最後、食感です。

① モチモチ感が低く、ふわふわ感がありました。
② モチモチ感がとても高かったです。割ったときのきめも粗かったです。
③ 他と比較し、モチモチ感、ふわふわ感共に、中程度でした。
④ ①と大差はありませんでした。
⑤ ②と同様に、モチモチ感がとても高かったのですが、それに加え、
  ぼそぼそ感もありました。

材料は同じなので、味は変わりません。

もちもちケーキ① もちもちケーキ②

写真は左が①で右が②です。
写真では分かりませんね。
でも、混ぜやすさが違いから、混ざり具合が違っていることは
ご理解いただけるでしょうか。

なお、1日たってから食べてもほとんど変わりませんでしたが、
①は④と比べて少し重くなった感じはありました。

食感は好みがあるので、どれが正解というのはありませんが、メレンゲの扱いやすさ
(小麦粉等と混ぜているときの安定性)等から以下のように結論づけます。

1.卵白は冷やしたものを使用する。
2.角が立つ前に砂糖を入れる。
3.砂糖を一気に入れても分けて入れても大差はない。

ちなみに、正しいメレンゲの立て方を見ると、
砂糖を白濁したところから数回に分けて砂糖を加えること、
最初に一気に砂糖を入れると泡立ちにくくなることが書かれていました。
あれ・・・?
電動でやるのと手動でやるのとでは違うのでしょうか。
電動では手動でやるよりもあっという間に簡単にできてしまうので・・・。

メレンゲを作る際には、参考にしてください。

2013年6月14日金曜日

寒天入りフルーツポンチ

寒天フルーツポンチ

気になる料理を作りました。

料理区分「103 おやつ(冷菓・飲み物)」の「寒天入りフルーツポンチ」です。

一人当りの価格は59円でした。
金額は首都圏を基準にしています。

一人当りの出来上がり重量は118gです。


昼食のデザートで使用することを念頭に置き、朝、寒天を作り始め、
他の料理を調理しつつ、この料理を完成させることができるのかを
確認するため、作りました。
つまり、寒天を煮詰め、冷やし固め、切ること、フルーツを切ること、
シロップを作ること、混ぜることに時間がかかり過ぎないかということです。

結果、何の問題もありませんでした。

時間や作業工程で他の料理を作る邪魔をすることもなく、
他の料理と同じようにあくまでも「今日の献立の一品」として
無理なく作ることができました。

もやしの甘酢和え

もやしの甘酢あえ

気になる料理を作りました。

料理区分「096 野菜(和え)」の「もやしの甘酢和え」です。

一人当りの価格は15円でした。
金額は首都圏を基準にしています。

一人当りの出来上がり重量は44gです。

ピーマンが入った和え物です。
ピーマンが苦手な子にとっては食すことが難しいと思いました。

ですが、食べてみると、全然ピーマンの苦い味がしません。

ゆでることで苦味が和らぎ、さらに、酢で和えることで酸味が勝ってしまい、
苦味がなくなりました。
実際、私自身、初めて口に入れたときは何か分かりませんでした。
見た目の色と記憶からピーマンと判断しましたが、細切りです。
「いんげんの細切り」と言われれば、納得してしまう気がします。

調理をする側が「食べてほしいもの」と、子どもが「食べたいもの」は
必ずしも常に一致するというわけではありません。
ですが、「食べてほしいもの」を「食べたいもの」に変えることはできると思います。
工夫は必要ですが、「おいしい」の笑顔のために、何ができるか考えていきましょう。

シチュー(豆乳)

シチュー(豆乳)

気になる料理を作りました。

料理区分「087 スープ・シチュー」の「シチュー(豆乳)」です。

一人当りの価格は87円でした。
金額は首都圏を基準にしています。

一人当りの出来上がり重量は227gです。

豆乳の独特な味はせず、サラッとした味のシチューとなりました。
子どもなら、全然分からないと思います。
大人でも、「豆乳」とかかれていなければ分からないかもしれません。
また、サラッとしている分、とても食べやすくなっていました。
ただ、サラッとしていても、あくまでも「シチュー」です。
普通のシチューよりも多く食べる必要はありません。
十分に満腹にさせてくれました。

おやつ・焼きそば

おやつ・焼きそば

気になる料理を作りました。

料理区分「100 補食」の「おやつ・焼きそば」です。

一人当りの価格は32円でした。
金額は首都圏を基準にしています。

一人当りの出来上がり重量は70gです。

食べやすさの確認をしました。

にんじんやピーマンといった子どもが苦手なものが入っているこのお料理。
野菜の味が前面に出ていたら、食べづらいですよね。
でも、細切りにして、よく火を通すことで、野菜の味は隠れてしまっていました。
また、細切りにしたことで、麺によく絡まりました。
取り除くことの方が難しいと思います。
見た目も、野菜が少量です。
見た目からとてもこだわる子は気付いてしまうかもしれませんが、
「少し野菜が苦手」程度の子なら、一口食べてしまえば、大丈夫だと思います。

2013年6月13日木曜日

蒸しパン・ぶどう(再試作)

気になる料理を作りました。

料理区分「101 おやつ・洋風」の「蒸しパン(ぶどう)」です。

この料理は以前にも作りました。

このときは、モチモチしていて、「おしいけど、蒸しパンのイメージとなにかが違う。」と
アドムのスタッフの誰もが口にしました。

それ以来、分量を変えてみたり、塩を添加してみたり、
干しぶどうを熱湯で戻してみたりと、いろんな方法で試作をしました。
でも、結果はいまいち、変わりません。
どうしたものかと悩みながら調べていたところ、ベーキングパウダーの成分は
メーカーによって異なるということが分かりました。
もしかしたらこれが原因かもしれないと思い、作ってみました。

まず、ベーキングパウダーは以下の3種を使用しました。


 ベーキングパウダー(共立食品)

 販売元:共立食品株式会社
 内容量:10g×4袋
 成分:炭酸水素ナトリウム(重曹) 27.0%、コーンスターチ 29.2%、
    焼きミョウバン 23.0%、d-酒石酸水素カルシウム 10.0%、
    第一フマル酸ナトリウム 10.0%、ショ糖脂肪酸エステル 0.8%
 特徴:③と同じ白色、粒子はもっとも細かい
 備考:近くのスーパーで買いました。最近、アドムの周辺スーパーではよく見かけます。


 ベーキングパウダー(ドイツ)

 販売元:株式会社風と光(原産:ドイツ)
 内容量:10g×3袋
 成分:炭酸水素ナトリウム(重曹) 33%、コーンスターチ 33%、
    有機濃縮ブドウ糖果汁 34%
 特徴:他と比べて黄色い、粒子は③と同じぐらいの大きさ
 備考:輸入品を多く扱うスーパーで買いました。
    「アルミフリー」のベーキングパウダーです。


 ベーキングパウダー(アイコク)

 販売元:株式会社アイコク
 内容量:100g
 成分:炭酸水素ナトリウム(重曹) 25.0%、コーンスターチ 33.5%、
    焼きミョウバン 25.0%、第一リン酸カルシウム 15.0%、
    グリセリン脂肪酸エステル 1.0%、d-酒石酸水素カルシウム 0.5%
 特徴:色は①と同じ、粒子は②と同じぐらい
 備考:小袋が出回る前まではアドムの周辺スーパーではよく売られていました。


そして、焼いてみました。

蒸しパン・ブドウ

①、②、③の順に並んでいます。

①は、あまり割れませんでした。そのかわり、一番モチモチしていました。

②は、黄色くなりました。ベーキングパウダーの色が出たのだと思います。
ふわふわ感もモチモチ感も、①と②の間ぐらいです。
また、他と比べて干しぶどうの酸味が強く感じられました。
あくまでも推測ですが、このベーキングパウダーは、ミョウバンを含んでいません。
ミョウバンには、少なからずの酸味があるそうです。
すなわち、他は粉自体が感じないほどの酸味を持っており、それにより、
干しぶどうの酸味が際立っていないのに対し、ミョウバンを含んでいない分、
粉自体の酸味がなく、干しぶどうの酸味が強く出ているのではないのでしょうか。
でも、食べられないというわけでは決してありません。
「比べると」という程度です。

③は、一番ふわふわでした。また、一番きれいに割れました。

そして、今回、カップも、紙カップ、アルミカップ、シリコンカップの
3種で試してみました。
一番ふわふわだったのが紙カップ、モチモチだったのがシリコンカップです。
熱や水蒸気が逃げにくいからでしょうか。

まとめると、
一番ふんわりとしているのが、
③のベーキングパウダーを紙カップに入れて作ったとき、
一番モチモチとしているのが、
①のベーキングパウダーでシリコンカップに入れて作ったときでした。

なお、今回は、このような結果となりましたが、
ベーキングパウダーの違いだけが全てというわけではありません。
蒸しパンの仕上がりは、湿度や作り方でも左右されます。
その点はご注意ください。

そして、ふわふわだからおいしいとか、
モチモチだからまずいとか、そういうことは一切ありません。
あくまでも、「イメージと違うのはなぜだろう?」という疑問から
探究心を抱き、やってみた結果です。
どれも、おいしく食べることができました。

2013年6月12日水曜日

7月29日分の献立

今日の献立は
 ・ じゃこふりかけ御飯
 ・ 豆腐すまし汁(ほうれん草)
 ・ 夏野菜の肉みそかけ
 ・ もやしのゆかり和え

でした。

今日は写真がありません。

わんぱくランチ月間献立の7月29日分の献立の「豆腐すまし汁(つるな)」を
「豆腐すまし汁(ほうれん草)」に変更したメニューです。

 じゃこふりかけ御飯:120g
 豆腐すまし汁(ほうれん草):138g
 夏野菜の肉みそかけ:123g
 もやしのゆかり和え:30g

一人当りの金額は、218円でした。
金額は首都圏を基準にしています。
鶏ひき肉としらす干しは生のものを使用しました。

今日は反省点がたくさんあります。

その1:味のバランス
 「じゃこふりかけ御飯」:しょうゆ味
 「夏野菜の肉みそかけ」:みそ味
 「もやしのゆかりあえ」:塩味
といったように、味がしっかりとしたものが、重なってしまいました。
せめて、「じゃこふりかけ御飯」が普通の「御飯」だったら、よかったと思います。

その2:「夏野菜の肉みそかけ」の給食としての向き不向き
 平等意識が高い今日において、それは、子どもたりとも例外ではありません。
平たく言うと、「ゆかりちゃんはなすが1つ少ないのに、かぼちゃが2つも多いー!!」なんてことが
給食を提供する場において起こり得てしまいます。
数がかぞえられてしまう料理に関しては、そこに注意をしなければなりません。
では、「夏野菜の肉みそかけ」はどうでしょうか。
煮物のように野菜が混ざっているわけでもなく、数えられてしまいます。
かといって、唐揚げのように「1人2つ」と数えやすくもありません。
これは、料理を分ける先生が大変です。
でも、絶対にこれを提供すべきではないというわけではありません。
園の判断で提供するとなることは、良いと思います。
ただ、こんな使いづらい料理を月間献立として出すべきではなかったと、反省です。

その3:「もやしのゆかりあえ」の「しそふりかけ」の量
 本日、一番重要なお話です。
実は、「もやしのゆかりあえ」の「しそふりかけ」の量がとっても多いんです。
「もやし」45gに対して「しそふりかけ」が3gでした。
これでは、塩っ辛くて食べられません。
皆さん、
アドム料理の料理区分「096 野菜(和え物)」の「もやしのゆかりあえ」を作る際には、
「しそふりかけ」を1人当り0.3gにしてください。


重要な反省点がいっぱいな日。
この反省をいかしつつ、より良い月間献立を作成していこうと思います。

2013年6月10日月曜日

7月1日分の献立

2013-07-01.jpg
今日の献立は
 ・ とうもろこし御飯
 ・ 五目みそ汁(かぼちゃ・ごぼう)
 ・ レバー唐揚げ
 ・ きゅうりとえのきたけの酢の物
 ・ メロン
でした。

わんぱくランチ月間献立の7月1日分の献立です。
一人当りの出来上がり重量は以下の通りです。

 とうもろこし御飯:120g
 五目みそ汁(かぼちゃ・ごぼう):158g
 レバー唐揚げ:24g
 きゅうりとえのきたけの酢の物:45g
 メロン:50g

一人当りの金額は、200円でした。
金額は首都圏を基準にしています。
「とうもろこし御飯」の「胚芽米」と「きび」は使用せず、精白米で作りました。

今日は、「レバー」を使いました。
皆さんは、給食でレバーを出すことはありますか。
鉄やビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCを豊富に含んでおり、
特に「鉄が足りない」とのご相談を受けた際には、よく、レバーの提供をご提案します。
が、「食べない。」との返答があることもしばしば・・・。
そうですよね。
あの、独特な臭みや味により、食べない子もいるかと思います。

そこで、今回、唐揚げにしてみました。

ポイントは以下の3つです。
 ・ 熱湯に通す
 ・ しょうが汁やしょうゆなどの調味料に漬け込む
 ・ 揚げる

これらはどれも生臭さを緩和してくれます。
魚も同じです。
竜田揚げにしたら食べてくれたなんて経験はありませんか。

生臭さを嫌う子どもは多いと思います。
でも、それは工夫をすることにより、緩和されます。
その分、食べてくれる量も増えることでしょう。

この「レバーの唐揚げ」はその一例です。

2013年6月7日金曜日

7月4日分の献立

2013-07-04.jpg

今日の献立は
 ・ 御飯
 ・ とろろ昆布汁
 ・ 鮭の酒蒸し
 ・ ブロッコリーの和風マヨネーズ
 ・ 桃のヨーグルト
でした。

わんぱくランチ月間献立の7月4日分の献立です。
一人当りの出来上がり重量は以下の通りです。

 御飯:110g
 とろろ昆布汁:117g
 鮭の酒蒸し:64g
 ブロッコリーの和風マヨネーズ:49g
 桃のヨーグルト:116g

一人当りの金額は、228円でした。
金額は首都圏を基準にしています。
鮭は生の鮭を使いました。

今日は見た目も味の偏りもなく、とっても良い献立でした。
お手本のような献立です。

このバランスをとっているのが、「ブロっこリーの和風マヨネーズ」です。
まず、この料理は、マヨネーズにしょうゆを入れて「和風」としています。
ごくごく単純です。
でも、これが、本当に「和風」になります。
みなさんも、やったことはあるのではないのでしょうか。

さて、「ブロッコリーの和風マヨネーズ」以外の料理を見てみましょう。

 とろろ昆布汁:和
 鮭の鮭蒸し:和
 桃のヨーグルト:洋

以上のようになり、「和」と「洋」が混在しているような感じです。
でも、間に「しょうゆ」と「マヨネーズ」という「和」と「洋」を使用した、
「ブロッコリーの和風マヨネーズ」を持ってくることにより、
全体的なバランスを保っているのです。

おそらく、皆さんもこのようなことは何気なく行っているのではないのでしょうか。
ですが、このように分解して考えてみると、ちょっとおもしろいですね。
また、献立作成をした際、「一つ一つは良いのにバランスが・・・」というときは、
こういった「つなぎ」となる料理を持ってくると整ってくる要素のひとつになると思います。

2013年6月6日木曜日

もちもちケーキ

もちもちケーキ

気になる料理を作りました。

料理区分「101 おやつ(洋風)」の「もちもちケーキ」です。

一人当りの価格は30円でした。
金額は首都圏を基準にしています。

ちゃんとできるかの確認のため、作りました。

作れるんですが、メレンゲを上手に作るのが大変です。
うまくいきませんでした。
どれだけ泡立てても固くなりませんでした。
温度や砂糖を入れるタイミングなどが良くなかったと思うのですが、
これは、難しいかもしれません。

でも、メレンゲがうまくできなかったからといって、決してまずいわけではありません。
材料は同じですからね。
ただ、モチモチとふわふわの相対する食感が合わさったものなのですが、
モチモチが勝ってしまいました。

また、今回、1人分ずつカップに入れたものとバットに流したものの2種類を作りました。
バットに流したものの方が圧倒的にふわふわしていました。

なお、繰り返すようですが、まずいわけでも食べられないわけでもありません。
もっとふわふわなものを想像していたので、何かが違う感じがするだけです。
何も知ることなく出されたら、こういうものとして、普通においしく食べられる感じでした。

ナムル

ナムル

気になる料理を作りました。

一人当りの価格は29円でした。
金額は首都圏を基準にしています。

料理区分「095 野菜(煮・蒸物)」の「ナムルと蒸しかぼちゃ」の「ナムル」です。

「ナムル」って、ごま油たっぷりで、味がしっかりついているイメージがありませんか。
もし、それだとしたら、給食に向いていませんよね。
サンプル料理の「ナムル」はどうなんでしょうか。
作ってみました。

全く油っこくなく、味が濃いこともありませんでした。
油も塩もほんのりついている程度です。
そうかといって、「ナムルではない。」というわけではありません。
ちゃんと「ナムル」っぽさは出ています。

まさしく、「給食用ナムル」といった感じでした。

中華風クリームスープ

中華風クリームスープ

料理をアレンジして試作しました。

料理区分「087 スープ・シチュー」の「中華風クリームスープ」の
「牛乳」を「豆乳」に変更して作りました。
分量はそのままです。

一人当りの価格は56円でした。
金額は首都圏を基準にしています。

乳アレルギーの子でも食べられるようにと思い、作りました。

全く、違和感なく出来上がりました。
もともと牛乳が入るものだったので、もちろん、濃厚すぎることはありません。
また、野菜が豊富に含まれている分、
豆の独特な風味を強く感じることもありませんでした。
もしかしたら、これが豆乳だなんて気付かないかもしれません。

これならみんなで同じものを食べることができますね。

中華風おこわ

中華風おこわ


気になる料理を作りました。

料理区分「083 ごはん」の「中華風おこわ」です。

一人当りの価格は77円でした。
金額は首都圏を基準にしています。

作り方通りに作ってちゃんとできるのかを確認しました。

結果、全く問題ありませんでした。
手順に従って、炊飯器に材料を入れていったとき、本当に水はこれで足りるのか、心配でした。
普通なら、お米よりも多く水があります。
でも、具材がある分、水は見えていませんでした。
不安になりませんか。

しかし、炊き上がりはベタベタすることもなく、固くもなく、ちょうど良くなりました。

また、「おこわ」とはなっていますが、モチモチすぎず、咀嚼が大変なわけではないので、
未満児さんでも問題なく食べることができると思います。

2013年6月4日火曜日

クリームシチュー(コーン)

クリームシチュー(コーン)


気になる料理を作りました。

料理区分「087 スープ・シチュー」の「クリームシチュー(コーン)」です。

クリームコーン缶、牛乳、生クリーム・・・似たような材料が多い気がします。
材料購入のことを考え、生クリームを除いて作ってみました。

結果、何の問題もありません。
生クリームを除いても濃厚でした。
お腹がいっぱいです。

ただ、「コーン」というのに、「クリームコーン」しか入っていません。
今回は入れませんでしたが、「コーン缶」を5gぐらい入れてもおいしいと思います。

まとめると、「クリームシチュー(コーン)」は、「生クリーム」を除き、
その代わりに「コーン缶」を追加しましょう。

蒸しパン・ぶどう

蒸しパン・ぶどう

気になる料理を作りました。

料理区分「101 おやつ・洋風」の「蒸しパン・ぶどう」です。

卵と牛乳を使わない蒸しパンです。
「蒸しパン・黒糖(卵なし)」の「黒砂糖」を「砂糖」にし、
その分、「干しぶどう」を追加したような料理です。

卵はなくとも、蒸しパンは作れます!

ただ、モチモチします。
蒸しパンって、ふわふわしていますよね。
卵が入っていない分、そのふわふわ感がないんです。
悪くはありません。
でも、卵がなくとも、ふわふわ感は再現したい!!

これを課題に、蒸しパン、作り続けます。

ひじきと枝豆のサラダ

ひじきと枝豆のサラダ

気になる料理を作りました。

料理区分「097 野菜(サラダ)」の「ひじきと枝豆のサラダ」です。

ひじきの味を嫌う子もいますよね。
そんな子でも食べやすいかの確認のため、作りました。

ひじきの独特な味はしませんでした。
一度、しょうゆでさっと煮ているからでしょう。

ただ、一口目は、衝撃的です!
なんと表現したらよいんでしょう・・・ひじきがすっぱい!!
油の作用により、酢がしっかりとひじきにからんでいます。
衝撃的なのは一口目だけ。
「衝撃的」といっても、決してまずいわけではありません。
二口目からは特になにも感じることなく、むしろ、おいしく感じます。
もしかすると、大人だからかもしれません。
これまでの食経験から無意識のうちに頭の中で食べたときのことを想像しており、
それと違ったためにこのようなことになったのかとも思います。

なので、子どもだったら、一口目からおいしく食べられるようにも感じます。
実は、私は、一口目からおいしく食べていました。
衝撃的と言っていたのは、私以外のスタッフです。

園で作ってみた際には、皆さんも衝撃的だったか、
子どもの様子はどうだったか、おしえてくださいね。

さばのおろし煮

さばのおろし煮

気になる料理を作りました。

料理区分「090 魚介(煮・蒸物)」の「さばのおろし煮」です。

さば臭さはどうなんだろうと思って作りました。

酒、しょうが、だいこんのおかげで、さばの独特な臭さはなくなっていました。
これなら少し魚が苦手な子でも食べられると思います。

なお、水産庁で子ども(小学生)にアンケートを取ったところ、
給食のメニューで嫌いな料理の一位が魚料理だったそうです。
その理由はというと、「骨がある」、「食べるのが面倒」、「食べるのに時間がかかる」、
「においが嫌い」などだったとのことです。
前者3つは、「骨があるので食べるのに時間がかかり、面倒である」ということができますよね。
今は、骨抜きの便利なものもある時代です。
そういうものを利用されている園もあるのではないでしょうか。
さて、残った「におい」ですが、今回のように、酒、しょうが、だいこん以外にも
塩や酢を利用したり、霜降り(80℃くらいの熱湯にくぐらせるかかけ、
材料の表面だけを白くさせること)をすることで、軽減されます。

少し手間をかけることで、苦手食材が食べられることに喜んだり、
それが克服のきっかけとなれば、給食を作る側として、こんなうれしいことはないですよね。

参考 : 本当に子どもは魚を好まないのか (水産庁 平成20年度)