気になる料理を作りました。
料理区分「101 おやつ・洋風」の「蒸しパン(ぶどう)」です。
この料理は以前にも作りました。
このときは、モチモチしていて、「おしいけど、蒸しパンのイメージとなにかが違う。」と
アドムのスタッフの誰もが口にしました。
それ以来、分量を変えてみたり、塩を添加してみたり、
干しぶどうを熱湯で戻してみたりと、いろんな方法で試作をしました。
でも、結果はいまいち、変わりません。
どうしたものかと悩みながら調べていたところ、ベーキングパウダーの成分は
メーカーによって異なるということが分かりました。
もしかしたらこれが原因かもしれないと思い、作ってみました。
まず、ベーキングパウダーは以下の3種を使用しました。
①
販売元:共立食品株式会社
内容量:10g×4袋
成分:炭酸水素ナトリウム(重曹) 27.0%、コーンスターチ 29.2%、
焼きミョウバン 23.0%、d-酒石酸水素カルシウム 10.0%、
第一フマル酸ナトリウム 10.0%、ショ糖脂肪酸エステル 0.8%
特徴:③と同じ白色、粒子はもっとも細かい
備考:近くのスーパーで買いました。最近、アドムの周辺スーパーではよく見かけます。
②
販売元:株式会社風と光(原産:ドイツ)
内容量:10g×3袋
成分:炭酸水素ナトリウム(重曹) 33%、コーンスターチ 33%、
有機濃縮ブドウ糖果汁 34%
特徴:他と比べて黄色い、粒子は③と同じぐらいの大きさ
備考:輸入品を多く扱うスーパーで買いました。
「アルミフリー」のベーキングパウダーです。
③
販売元:株式会社アイコク
内容量:100g
成分:炭酸水素ナトリウム(重曹) 25.0%、コーンスターチ 33.5%、
焼きミョウバン 25.0%、第一リン酸カルシウム 15.0%、
グリセリン脂肪酸エステル 1.0%、d-酒石酸水素カルシウム 0.5%
特徴:色は①と同じ、粒子は②と同じぐらい
備考:小袋が出回る前まではアドムの周辺スーパーではよく売られていました。
そして、焼いてみました。
①、②、③の順に並んでいます。
①は、あまり割れませんでした。そのかわり、一番モチモチしていました。
②は、黄色くなりました。ベーキングパウダーの色が出たのだと思います。
ふわふわ感もモチモチ感も、①と②の間ぐらいです。
また、他と比べて干しぶどうの酸味が強く感じられました。
あくまでも推測ですが、このベーキングパウダーは、ミョウバンを含んでいません。
ミョウバンには、少なからずの酸味があるそうです。
すなわち、他は粉自体が感じないほどの酸味を持っており、それにより、
干しぶどうの酸味が際立っていないのに対し、ミョウバンを含んでいない分、
粉自体の酸味がなく、干しぶどうの酸味が強く出ているのではないのでしょうか。
でも、食べられないというわけでは決してありません。
「比べると」という程度です。
③は、一番ふわふわでした。また、一番きれいに割れました。
そして、今回、カップも、紙カップ、アルミカップ、シリコンカップの
3種で試してみました。
一番ふわふわだったのが紙カップ、モチモチだったのがシリコンカップです。
熱や水蒸気が逃げにくいからでしょうか。
まとめると、
一番ふんわりとしているのが、
③のベーキングパウダーを紙カップに入れて作ったとき、
一番モチモチとしているのが、
①のベーキングパウダーでシリコンカップに入れて作ったときでした。
なお、今回は、このような結果となりましたが、
ベーキングパウダーの違いだけが全てというわけではありません。
蒸しパンの仕上がりは、湿度や作り方でも左右されます。
その点はご注意ください。
そして、ふわふわだからおいしいとか、
モチモチだからまずいとか、そういうことは一切ありません。
あくまでも、「イメージと違うのはなぜだろう?」という疑問から
探究心を抱き、やってみた結果です。
どれも、おいしく食べることができました。
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