2013年6月13日木曜日

蒸しパン・ぶどう(再試作)

気になる料理を作りました。

料理区分「101 おやつ・洋風」の「蒸しパン(ぶどう)」です。

この料理は以前にも作りました。

このときは、モチモチしていて、「おしいけど、蒸しパンのイメージとなにかが違う。」と
アドムのスタッフの誰もが口にしました。

それ以来、分量を変えてみたり、塩を添加してみたり、
干しぶどうを熱湯で戻してみたりと、いろんな方法で試作をしました。
でも、結果はいまいち、変わりません。
どうしたものかと悩みながら調べていたところ、ベーキングパウダーの成分は
メーカーによって異なるということが分かりました。
もしかしたらこれが原因かもしれないと思い、作ってみました。

まず、ベーキングパウダーは以下の3種を使用しました。


 ベーキングパウダー(共立食品)

 販売元:共立食品株式会社
 内容量:10g×4袋
 成分:炭酸水素ナトリウム(重曹) 27.0%、コーンスターチ 29.2%、
    焼きミョウバン 23.0%、d-酒石酸水素カルシウム 10.0%、
    第一フマル酸ナトリウム 10.0%、ショ糖脂肪酸エステル 0.8%
 特徴:③と同じ白色、粒子はもっとも細かい
 備考:近くのスーパーで買いました。最近、アドムの周辺スーパーではよく見かけます。


 ベーキングパウダー(ドイツ)

 販売元:株式会社風と光(原産:ドイツ)
 内容量:10g×3袋
 成分:炭酸水素ナトリウム(重曹) 33%、コーンスターチ 33%、
    有機濃縮ブドウ糖果汁 34%
 特徴:他と比べて黄色い、粒子は③と同じぐらいの大きさ
 備考:輸入品を多く扱うスーパーで買いました。
    「アルミフリー」のベーキングパウダーです。


 ベーキングパウダー(アイコク)

 販売元:株式会社アイコク
 内容量:100g
 成分:炭酸水素ナトリウム(重曹) 25.0%、コーンスターチ 33.5%、
    焼きミョウバン 25.0%、第一リン酸カルシウム 15.0%、
    グリセリン脂肪酸エステル 1.0%、d-酒石酸水素カルシウム 0.5%
 特徴:色は①と同じ、粒子は②と同じぐらい
 備考:小袋が出回る前まではアドムの周辺スーパーではよく売られていました。


そして、焼いてみました。

蒸しパン・ブドウ

①、②、③の順に並んでいます。

①は、あまり割れませんでした。そのかわり、一番モチモチしていました。

②は、黄色くなりました。ベーキングパウダーの色が出たのだと思います。
ふわふわ感もモチモチ感も、①と②の間ぐらいです。
また、他と比べて干しぶどうの酸味が強く感じられました。
あくまでも推測ですが、このベーキングパウダーは、ミョウバンを含んでいません。
ミョウバンには、少なからずの酸味があるそうです。
すなわち、他は粉自体が感じないほどの酸味を持っており、それにより、
干しぶどうの酸味が際立っていないのに対し、ミョウバンを含んでいない分、
粉自体の酸味がなく、干しぶどうの酸味が強く出ているのではないのでしょうか。
でも、食べられないというわけでは決してありません。
「比べると」という程度です。

③は、一番ふわふわでした。また、一番きれいに割れました。

そして、今回、カップも、紙カップ、アルミカップ、シリコンカップの
3種で試してみました。
一番ふわふわだったのが紙カップ、モチモチだったのがシリコンカップです。
熱や水蒸気が逃げにくいからでしょうか。

まとめると、
一番ふんわりとしているのが、
③のベーキングパウダーを紙カップに入れて作ったとき、
一番モチモチとしているのが、
①のベーキングパウダーでシリコンカップに入れて作ったときでした。

なお、今回は、このような結果となりましたが、
ベーキングパウダーの違いだけが全てというわけではありません。
蒸しパンの仕上がりは、湿度や作り方でも左右されます。
その点はご注意ください。

そして、ふわふわだからおいしいとか、
モチモチだからまずいとか、そういうことは一切ありません。
あくまでも、「イメージと違うのはなぜだろう?」という疑問から
探究心を抱き、やってみた結果です。
どれも、おいしく食べることができました。

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