2013年3月11日月曜日

アレルギー用レシピ・バナナブレッド

 アドムのサンプル献立に「バナナブレッド」があります。
料理区分は「101 おやつ(洋風)」です。

材料は
 上新粉   20g
 重曹    0.3g
 食塩    0.2g
 バナナ   32g
 水      8g
 レーズン   6g
です。
(注:材料欄には「上新粉」、作り方には「製菓用米粉」と記載されてます。)

この料理は、小麦・乳・卵アレルギーの子でも食べられるおやつを
ということで作成されました。

この料理に対し、お客様から、
「重曹をベーキングパウダーに変えても大丈夫ですか。」
「上新粉を米粉に変えたらどうなりますか。」
と、お問い合わせをいただきました。

大学でアレルギーを研究されている先生にお伺いしたところ、
・ ベーキングパウダーを使用するなら重曹の2倍量を使用すること
・ 上新粉よりもより粒子が細かい製菓用米粉の方が適していること
とおっしゃっていました。

でも・・・・・気になる!!
本当につくれるんでしょうか。
味はどうなんでしょうか。

と、言うことで、作ってみました。
作ったのは、以下の6通りです。
なお、食塩、バナナ、水、レーズンの量は同じです。

① 上新粉 20g  ×  重曹 0.3g
② 上新粉 20g  ×  ベーキングパウダー 0.6g
③ 米粉 20g  ×  重曹 0.3g
④ 米粉 20g  ×  ベーキングパウダー 0.6g
⑤ 小麦粉 20g  ×  重曹 0.3g
⑥ 小麦粉 20g  ×  ベーキングパウダー 0.6g

結果、こうなりました。

バナナブレッド

写真で見ると、見た目が悪い感じがしますが、実際にはそうでもありません。
味はどれもとてもおいしかったです。
砂糖やバターや牛乳が一切入っていないにも関わらず、本当においしくて、
びっくりしました。

違いはやっぱりありました。
まず、上新粉、米粉、小麦粉の違いです。
米粉はもちもち、小麦粉はふわふわ、上新粉はその中間でした。
次に、重曹とベーキングパウダーの違いです。
あまり差は感ぜられませんでしたが、重曹の方がふわっとします。
ただ、重曹は重曹の独特の味がほんのりとするようです。
(私は気になりませんでした。)

結果、一番もちもちなのは、「米粉×ベーキングパウダー」、
一番、ふわふわだったのは、「小麦粉×ベーキングパウダー」でした。
「小麦粉×重曹」は一番ふわふわになる気がしたのですが、
混ぜすぎてグルテンが出てきてしまったようで、ふんわりとしませんでした。

どれがお勧めかというと・・・決められません!

ふわふわでも、もちもちでも、おいしいことには変わりはありませんから。
ただ、小麦粉を使うと、こねないように混ぜなければいけない等、
少しルールがありますが、上新粉や米粉だと、ふるう必要はありませんし、
どんなに混ぜても大丈夫です。
その点では、上新粉や米粉を使ったほうが扱いやすいです。

ちなみに、写真が少し分かりにくいですが、粉の見た目の違いはこんな感じです。

粉

上新粉は粒が大きい分、ダマになっていません。
また、小麦粉は上新粉や米粉よりも黄色でした。

いまは米粉が簡単に手に入ります。
ぜひ、おやつとして作成してみてはいかがでしょうか。

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